ふくたんは「地域で学び、地域とともに育つ」をコンセプトに、地域の課題解決に取り組む授業展開を行っています。
その1つが「地域つくりかえ学」です。
この地域つくりかえ学は、主体的に地域の課題を学び、その解決のために必要な目標を設定します。
そして、具体的に「ひと・こと・もの」に関わる行動に移し、自身を本学の教育目標である「つくり、つくりかえ、つくる」実践力を高めています。
その中から、2つのプログラムをご紹介します♪
まずは幼児教育学科:宮越先生の「アカデミックスキルズ(少人数講義)」の「コーチング」プログラムです。
テーマは「夢をかなえる土台をつくるコーチングコミュニケーション」です。
コーチングとは、相手と信頼関係を築きながら、対話を通じて相手の自己実現や目標達成を効果的にサポートするコミュニケーション技術です。福祉職を志望する本学の学生にとって、是非身に付けたい力のひとつと言えます。
今回の講義では、自己内対話を見つめなおし、その質を高めるポイントを学ぶことで、自分自身を大切にしつつ相手の自己実現を支援する土台を築くことを学習目標としています。
ワークを行ったり、「かがみの中のぼく」というストーリーの動画を視聴したりする中で、日々何気なく行っている自己との対話に改めて気づき、驚く姿や、自己内対話を見つめなおす面白さを味わう様子がみられました!
これまで意識してこなかった「自己内対話」に着目したことによって、新たな発見があったようです。
受講生の感想です。
・自己との対話を通して自分を理解することで、相手とのコミュニケーションにも影響してくるのだなと感じました。自分の目標を達成するために、自己をサポートする言葉を投げかけることで人生の充実に繋げていきたいと思います。
次に紹介するのは、幼児教育学科:石津先生の「アカデミックスキルズ」の「協働力向上:グループワークの極意」プログラムです。
60分間で各チームは、与えられたブロックを用いてモデルと全く同じものを作るという課題です。
モデルを作るためのブロック
モデル
モデルは常に離れた場所にあり、見に行くことができるのは、チームから常に1名のみ。
その際モデルに手を触れてはNG。さらにはメモや筆記用具等、何も持っていくことができません。
また、組み立て作業を始めたらモデルを見に行くことはできません。
学生たちは、メモを取らずにどのようにメンバーに伝えようか、頭をフル回転!!!
チームの元に戻った学生は「こっちはこの色だったよね」「何個重ねるんだよね」と声を掛け合いながら、ブロックを組み立てていました。
この講義の振り返りは役割における「タスク機能」と「メンテナンス機能」を意識しながら行います。
「タスク機能」は目標の明確化や進め方の提案、時間管理、まとめや締めくくりといった機能、「メンテナンス機能」は励ましやサポート、コミュニケーションやフィードバック機能です。
このような機能が円滑なグループワークに繋がり、そのスキルが「ひと・こと・もの」に関わる行動の実現へと直結していきます。
この「地域つくりかえ学」を通して、福祉に携わる者として、自分が将来ありたい姿に向かって一歩ずつ着実に「自己をつくり・つくりかえ・つくる」プロセスを積み重ねていくことを願っています。
今後もこのような授業紹介をホームページでご案内していきます(^^♪