富山福祉短期大学

  1. TOP
  2. ふくたんMEDIA一覧
  3. リレーメッセージin看護214

ふくたんMEDIA

リレーメッセージin看護214

こんにちは! 看護学科の高田です。

梅雨明けになったはずが、毎日雨の日と曇りの日が続いています。体調管理が難しいですね。ところで、看護学科2年生の「看護倫理」についてお話ししたいと思います。

4月から3週間の基礎看護学実習Ⅱで、県内9施設の病院にいき、実習という形の学習をしました。

初めてひとりの患者さんを受け持ち、患者さんの入院目的である病気の治療と治療中の生活に対する看護を体験しました。患者さんの「情報」を収集し、「アセスメント」という技術から「看護診断」という看護するうえでの「問題」を発見し、そこから具体的なかかわり「援助」を決定します。また、それを学内で身につけた看護技術を用いて、実際に援助を実施しました。

患者さんの「問題」は複雑に絡んでいます。「推論」や「思考」できる力が求められていきます。2年生は患者さんをよく観察し、よりそいながらたくさんの「情報」をもっていました。しかし、その「情報」を整理し、関連性を発見するという「考える力」が成長段階にありました。それが今後の課題となりました。

今回、その実習で担当した患者さんの事例をもとに、「看護倫理」を一緒に学習していきました。倫理は、倫理的な意思決定や倫理的行動を導くものです。看護は、患者さんの人権の尊重に基づいて行われるものです。看護倫理には、善行と無害・自律・正義・誠実と忠誠があります。患者さんという病気をもって闘っている「困難な状況にある人」に対する考え(ケアリング)をもとに現実に起こっている現象をみつめていきます。それを、今回の実習での体験から、そこに存在する倫理的現象について考えていきました。

学習後、学生さんからは

  • 倫理的問題に対処できるためには、自分の考えを患者さんの病態や患者さんの思いを尊重して解決策を導けることである。患者さんと看護師との関わり方や医療的適応についても確実に理解し考えていくことだとわかった。自分はもっと視野を広く持ち、自分の行動が患者さんの利益につながっているのか考えていく必要がある。良くなっていくためにはよりスキルアップし、学習し、応用できるようにならなければいけないと考えた。

 

  • 倫理的葛藤を解決するためには、まず患者さんからたくさん話を聞き、寄り添うことで、患者さんにとって何が最善なのかを導き出すことにつながるとわかった。

 

等の学びがありました。

また、今後、実習で様々な患者さんを受け持たせていただき、日々倫理的葛藤を抱くことがあると思うため、倫理的葛藤を抱いた際に患者さんにとって何が最善なのかを常に追求し、自分だけで解決できない時には友人や先生、看護師さんに相談して最善の解決策を導き出していきたいと思った。ともあり、たくさんの学びを得ていました。必ず、アドボゲート「権利擁護者、代弁者」という看護師に最も大切な力が育っていると確信し、一緒に学べ楽しい時間となりました。

写真は、発表会を通して、より学びを深めた場面です。