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ふくたん特別講演会(第10回共創福祉研究会)が行われました

富山福祉短期大学では、毎年講演会(共創福祉研究会)を行っています。
令和元年度は、10月19日(土)にふくたん特別講演会「突然ですが、お先に天国に引っ越します!」と題して開催しました。

本講演会は、富山県ひとづくり財団助成事業であり、著名な講師を招へいし、かつ広く県内の方を対象として開催されるものです。


今回の講師は、大島敏子氏です。大島先生は、フリージア・ナースの会 会長や日本看護連盟 会長 として現在もご活躍されています。当日は県内の看護職の方を中心に、59名の方に受講いただきました。

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講演内容 : 「突然ですが、お先に天国に引っ越します!」

講師: フリージア・ナースの会 会長/日本看護連盟 会長  大島 敏子氏



本学学長からご挨拶の後、さっそく講演が始まりました。

「どんなに医学が進んでも思い通りにならないのが、人の生と死です。誰にでも必ずくるものですから、生きている間に考えておきましょう」 という言葉で講座がスタートしました。

大島先生の住む横須賀市では、人が死を捉えることについて、市が様々な取り組みを行っています。

市が行ったアンケートでは、人生の最期を過ごしたい場所は、「自宅」が19.4%、「自宅で療養して、必要になれば医療機関に入院したい」が44.8%でした。つまり、人生の最期を自宅で過ごしたい人が全体の64.2%を占めていることになります。聞き取りをしても、自宅にいたいけれど家族に迷惑はかけたくないという方が多いようです。

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別のアンケートでは、延命治療を希望するかという問いに対し、「希望する」が2.4%、「希望しない」が84.1%、「わからない」が10.3%でした。一方、家族への延命治療を希望するかという問いに対しては、「希望する」が3.4%、「希望しない」が47.9%、「本人の意思を尊重する」が33.4%でした。

大島先生は、家で延命治療の話をしたことがありますか、と参加者の方へ問いかけました。「延命治療をしない」と決めている家庭でも、生存率が9:1ではどうなのか。5:5ではどうか。「延命治療をしない」という意思は生存率が○対○から適用なのかというところまで、しっかり家族と話しておいてほしいと話され、参加者の方はハッとさせられている様子でした。

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では、人生の最期を締めくくる準備はどのように進めればよいのでしょうか。

大島先生は、フリージア・ナースの会で、エンディングノートを活用した人生会議の支援をなさっています。人生会議とは、その方が望む医療やケアについて前もって考え、家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取り組みのことです。

前もって本人の意向を確認しておけば、家族が悩んだり、後悔したりする度合いが減るでしょう。心身の状態に応じて気持ちが変化することがあるため、何度も話し合い、そのときの気持ちをお互いに理解し認め合うこと、そして話した内容を毎回記録しておくことが重要です。


地域包括ケアシステムの中で看護師にできることは、「生きるを支えること」「最期のときを考えること」です。

そのためにもまず、看護師本人がエンディングノートを書いてみましょう。自分自身がどう考えているか体験した上で、患者に接することができるようになります。看取りに関わる看護師が患者にとっていかに大きな存在か、マザーテレサの名言を紹介して、講演を締めくくりました。

「人生の99%が不幸だとしても、

最期の1%が幸せならその人の人生は幸せなものに変わる」


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大島先生は、具体的な事例をいくつも紹介しながら、終末期ケアや患者の思い、看護師の在り方について講演してくださいました。受講者の方々は、時折頷きながら真剣に受講されていました。


富山福祉短期大学でも、本講演会で多くの刺激を受け、今回学んだことを学生指導に活かしていけるよう進んでいきたいと思います。今回受講いただいた方々にも、是非今後の現場や人生にお役立ていただきたいと思います。



参加された方々の声をご紹介します。

・エンディングノートぜひ書きたい。やり残して死ぬことがないような生き方をしたい。マザーテレサが言うように、日々患者さんに関わる時、その方にとって「幸せな1%」になれるよう努めたいと思います。

・看護師として、患者さんや地域の方にもっとできることがあると考える良い機会になりました。もっとがんばり、自分の人生もよりよいものになれば良いと思いました。

・"延命治療"について、「五分五分だったらどうするか?」については、考えてもいませんでした。これも含めて、しっかり考え、意志を伝え書き残していきます。

・患者さま、ご家族様と一番接することが多いナース・介護職は、指示待ちではなく、日々の経過をきちんと見極め、今何が必要かを医師に伝えることができることが必要だと思いました。

・エンディングノートは作りたいと思います。自分が家で最期を迎える、それが遺産になる。家族に対する役割。という言葉が心に響きました。最期まで人は役割があるのだということを、改めて認識することができました。

・人生会議について詳しく知りたかったので、事例も含め拝聴することができ、今までにプラスした視点、考え方を得ることができました。

・自律し、自分の未来を切り拓いていくこと。看護師として、責任と勇気とパワーをいただきました。ありがとうございました。



次年度も、本学では共創福祉研究会と銘打ち、福祉・医療・教育に関わる講演会を開催していきます。是非またの機会もご参加ください。



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