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ふくたん特別講演会(第9回共創福祉研究会)が行われました

富山福祉短期大学では、毎年講演会(共創福祉研究会)を行っています。
平成30年度は、ふくたん特別講演会「性の多様性をめぐる学校教育の課題と展望」と題し、埼玉大学から講師をお迎えし、10月14日(日)に開催しました。

本講演会は、富山県ひとづくり財団助成事業であり、著名な講師を招へいし、かつ広く県内の方を対象として開催されるものです。今回は、富山県教育委員会からも後援をいただきました。


今回の講師は、埼玉大学 基盤教育研究センターよりお越しいただきました。教育学・セクシュアリティ教育をご専門とされている渡辺 大輔 氏を講師としてお迎えして開催し、当日は44名の方に受講いただきました。


講演内容 : 「性の多様性をめぐる学校教育の課題と展望」

講師: 埼玉大学 基盤教育研究センター 准教授 渡辺 大輔 氏

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本学学長からご挨拶の後、さっそく講演が始まりました。

私たちの思考プロセスには、「ジェンダーバイアス( 男女の役割について固定的な観念を持つこと)」と「異性愛中心主義」の考え方が大きく影響しており、それが社会や文化、学校、家庭などあらゆる場に深く浸透しています。


しかし、性の考え方には①性別自認 ②身体的性別 ③性表現 ④性指向 ⑤制度的性別(戸籍の性別) の5つの軸が存在します。①性別自認 ②身体的性別 ④性指向 の3つ軸で考えると、性のあり方は少なくとも24通りあることがわかります。

昨今、LGBTという言葉を耳にするようになりました。LGBTの方の割合はおよそ5%といわれており、日本の人口に換算すると600万人になります。渡辺先生は、「セクシャルマイノリティについて」「理解してあげる」という目線でなく、私たちの「多様な性」についてみんなで学習することが大切だと強調されました。

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セクシャルマイノリティの方は、高い割合でいじめや自殺思慮の経験があります。小学校低学年からはじまり、特に「男の子らしくない男の子」は深刻で長期的ないじめを受ける傾向があるそうです。

テレビ等で得られる情報には偏りがあるため、子どもたちは混乱したり、思い込みで判断したりするようになってしまいます。「性的マイノリティ」への正しい理解は、小学校低学年から伝えることが重要だとわかりました。


そして、実際の教育現場でどのような支援・配慮ができるか、例をあげて説明されました。
自分が教えていることに、ジェンダーバイアスがかかっているものや異性愛主義な内容や記述はないか、さまざまな多様性について授業で取り入れられないか、教育課程を再度検討することも1つの方法です。

また、相談を受けたときの受け答えについてもアドバイスをしていただきました。

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私たちは、人種、国籍、年齢、出身地、宗教、学歴、性別のようなさまざまな要素や属性をもちあわせています。どの要素にも多様性があり、性別やセクシュアリティは自分を構成する要素のひとつにすぎません。
渡辺先生は、自分のまわりにも、さまざまなセクシュアリティの人がいることを念頭に置き、「性の多様性」についてみんなで学ぶ環境づくりをしてほしい、と講演を締めくくりました。


受講者の方々は、熱心にデータを見たりメモをとられたりしながら、真剣に受講されていました。
最後に質疑応答が行われ、時間の許す限り、受講者と先生の間で活発なやりとりがありました。

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富山福祉短期大学でも、本講演会で多くの刺激を受け、教員の意識改革をはじめ、さまざまな取り組み・教育に、今回学んだことを活かしていけるよう進んでいきたいと思います。今回受講いただいた方々にも、是非今後の教育現場にお役立ていただきたいと思います。



参加された方々の声をご紹介します。

・性の多様性について、初めてここまで深く、広範な話を聞くことができた。良く理解できた。

・自分の偏見に気がついた。5%の方を傷つけていたことがあるかも。教育の現場にいる上で考える機会になった。

・日常生活の中で他者のセクシャリティについて無意識に発言、行動している可能性があり、それはとても危険であることだと認識させられました。多様な性の中に生活していることを、忘れないようにと思います。このことを学生と考えていくことはとても重要と感じました。

・時間的にこれだけの内容をもりこむのは大変だったと思います。"学校教育"の部分をもう少しききたいと感じました。

・性の多様性の捉え方が少しわかったような気がします。教育現場での課題がよく分かりました。この講演会に参加することを周囲に伝えたら、みんな「内容教えてね」と言いました。誰もが関心を持っているテーマだと思います。帰ってみんなに伝えます。

・お話を聞いて少しでも「理解」できたら・・・と思っておりましたが、そもそもわかってあげたいということ自体が間違っていたと感じました。これから少しずつ自分なりに学んでいきたいです。

・養護教諭をめざしている学生です。性の多様性があるということを学校全体で一緒に学んでいけるような体制をつくっていけるような養護教諭になりたいと思いました。とても勉強になりました。



次年度も、本学では共創福祉研究会と銘打ち、福祉・医療・教育に関わる講演会を開催していきます。是非またの機会もご参加ください。


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