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学科トピックス » リレーメッセージ

108gou-1.jpgこんにちは。

108回を担当します小児看護学・基礎看護学の堅田です。

春めいた季節になりました。

こちらの短大に来て早いものでもう1年になります。学生さんと真剣に向き合い授業や実習で泣いたり、笑ったり、怒ったりとあっという間の1年でした。学生の若い力に後押しされ、共に成長できた年でした。


3年生は3月19日に晴れて51名が本学を卒業し、様々な思いを抱きながら新たな道に進みます。教職員はその晴れやかな姿に喜びの涙を浮かべ、卒業生を送りだしました。

同時に在校生は進級し、悔いのない学生生活を過ごせるようさらなる努力を続けてくれることを期待しています。




今回は私ごとですが、興味関心が強い、小児におけるホスピスの現状についてご紹介します。小児ホスピスについて少しでも興味を持って頂ければ幸いです。


子ども向けのホスピスは、1982年に英国オックスフォードに設立された「ヘレン&ダグラスハウス」をきっかけに世界的に広がりました。


「ヘレンハウス」は、ヘレンちゃんという脳腫瘍の女の子と、その家族がきっかけで出来た施設です。6カ月入院した後、治療ができない状態になり自宅で過ごしていたヘレンちゃん。コミュニティーナースとして働いていたシスターフランシスが訪れ、ご両親の疲労困憊した状態を心配し、ヘレンちゃんを少しの間預かりました。そのことが、ご両親が心身を立て直すきっかけになったということで、ヘレンちゃんのご両親の意見を取り入れながら、同じような子どもと家族の為にヘレンハウスを創設しました。

ヘレンハウスは、医療者以外にも多様なスタッフ・ボランティアが一緒に働いています。子ども達が安心して楽しく過ごせるように、病院のようでなく、明るく温かく開放的な雰囲気です。また同時に、他界した子どもの家族、親御さんや兄弟のこころのケアなども行っています。


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医療の進歩に伴い、過去には若くして亡くなった子どもが長生きするようになり、15歳までを対象としているヘレンハウスでは子ども達や家族のニーズにあわなくなってきました。

2004年、隣接地に16歳から35歳までの若年成人を対象とした「ダグラスハウス」が設立されました。

ダグラスハウスは、ヘレンハウスと同様に様々な職種のスタッフが入っていますが、施設内にはバーがあったり、ミュージックルームがあったり、温水のジャグジーあったりと、少し大人になった子どものニーズに合わせたものになっています。

現在ではその2施設を合わせて「ヘレン・ダグラス・ハウス」と呼ばれるようになりました。



成人向けのホスピスは、末期がん患者などの緩和ケアを主眼とした終末期医療のための施設です。一方子ども向けのホスピスは、限りある人生をよりよく生きるための施設であり、家族の看護負担を軽減しリフレッシュしてもらう「レスパイト(小休止)ケア」の機能を併せ持った施設です。イギリスでは、ヘレン・ダグラス・ハウス設立以降、地域住民の寄付によって現在52ヶ所の小児ホスピスが設立されています。



日本に初めて小児ホスピスができたのは2012年です。英国のヘレンハウスを真似て、大阪に「TSURUMI こどもホスピス」が設立されました。

「TSURUMI こどもホスピス」の施設の一部は、広く市民に開放されています。重い病気を持つ子どもと一般の子どもが隔たりなく共に遊び、難病児の家族と地域住民が日常的に触れ合う地域交流の拠点としての役割を果たすなど、地域全体で難病の子どもとその家族を支える基盤となることを目指した施設です。

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今回リレーメッセージにて英国初、日本初の小児ホスピスを紹介しました。

高齢者における緩和ケアは法に基づき制度化されており、住み慣れた場所で最期を迎えたい高齢者には社会資源や施設も多くありますし、最後の時をどこでどのように過ごしたいかを選択することも可能になりました。

しかし日本においては、小児の緩和ケア・ホスピスではその必要性を感じながらも歩みはゆっくりであり、他国より立ち遅れている状況は否めません。先駆的に小児ホスピスが進められているイギリスやドイツなどの現状を知った上で、私たちに合った小児ホスピス設立が望まれます。

命が限られた子ども達にとって、そして家族にとって、その子が最後の時を過ごすのは家庭で、家族が一緒に過ごせることが望ましいことです。

小児ホスピスは家庭に代替する場所ではなく、レスパイト等の機会を提供することで家庭を補完する、支える役割を担っているのだと思っています。


今回のリレーメッセージを通して小児ホスピス・緩和ケアの状況を理解して頂き、そのような状況にある子どもやその家族に心を寄せる機会となればうれしいと思います。



 こんにちは。今回の担当は寺西です。

 看護職を目指す学生の皆さんには必須の『看護師国家試験合格』を目指す、本学の様子をご紹介します。


 まずこちらをご覧ください。2月中旬(試験直前)のトイレの前の廊下です。

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 3年生のうちの多くの人が看護学科のある5号館で勉強しています。どれだけ問題に触れるか、どれだけ頭に確実に残していくか、という状況になった学生たちは、とうとうあちこちの壁に問題・暗記事項を貼ることにしました。炭谷靖子看護学科長が集めておられた、壁に貼ることができるツルツルのシート(消したり書いたり自由)をもらい、自主的に問題を書いています。

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 じっと座って勉強していても頭がもやもやしてくる中、トイレへ行くのは気分転換にもなります。気分が変わったところへ目に入ってくる、ということでとても効率がよさそうです。遠い昔に看護師国家試験を合格した私も「覚えよう」と気負わずに、いつのまにか頭の中を新しい情報に更新できています。


 こちらは学生が勉強している演習室の様子です。こちらも壁に貼りまくりの状態です。もちろん個人個人で問題集や教科書を用いて勉強していますが、ふとした瞬間に目に留まる問題も頭に残すことができます。

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 いずれも、自分の部屋でひとりぼっちで壁に貼って覚えて・・・ということを繰り返すとなると、継続する強い根性が必要になります。しかし、本学では「学生みんなでがんばっていこう!」「学生ががんばっていけるような環境(物品を含む)を提供していこう!」という歴史があるそうです(私は今年度に赴任してきたので初めての経験です)。


 合格し、この日々が辛かったけど楽しい思い出になることを願うばかりです。



 こんにちは。まだまだ寒い日が続いています。インフルエンザの予防に気が抜けませんね。

 短大では1月から、2年生の領域実習が開始となりました。実習の前には、実習のグループメンバーと共に、事前課題の学習や看護技術の演習をおこなって実習に臨みます。
 今回はその様子を紹介します。看護学科の中田です。



 領域実習は、1年次の基礎看護学実習Ⅰ、2年次の基礎看護学実習Ⅱ、高齢者看護学実習Ⅰを経て行われる実習です。

 成人看護学実習Ⅰ(急性期)、成人看護学実習Ⅱ(慢性期)、高齢者看護学実習Ⅱ、小児看護学実習、母性看護学実習、精神看護学実習、在宅看護学実習の8つの専門領域から構成されます。



 患者役を設定し、バイタルサインの測定を行います。どんな声掛けをするか、何を観察するか、値は正常か異常か考えます。

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 点滴を受けている患者さんの寝衣交換を行います。講義で習った『脱健着患』に基づき練習します。

 見ていると簡単そうですが、実際やってみると、点滴ルートが引っかかったり、方向が分からなくなったりして時間がかかりました。でも、患者さんに「ごめんなさいね」の配慮は忘れずにできていました。

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 男性患者さんの清潔援助はモデル人形を用いて練習しました。


106gou-4.jpg 座位になれる患者さんの足浴の援助です。患者さんの反応を見ながら声掛けして丁寧に洗っています。



 実習では、患者さんの状態に合わせた援助が必要となります。援助を行う場所や時間、方法を考え、安全安楽な援助が行えるように援助計画を立てて実施します。

 実習が心配、緊張する、ドキドキすると学生は言っていますが、患者さんとの出会いと実習の学びから少しずつ成長していける実習になるように支援したいと思っています。



 基礎看護学を担当している長谷です。

 昨年もこの時期にお伝えしましたが、2年次4月に基礎看護学実習Ⅱがあります。この実習は、患者さんを受け持ち、健康上の問題に対してどのような援助が必要かを考え、実践します。そのため、看護の楽しさを感じる実習でもあります。

 自分の満足のためではなく、患者さんにとってより良い支援を考えるということは、「看護師の思考」の第1歩です。
 病院という慣れない環境の中で、慣れない思考過程を展開することは、学生にとって身体的にも精神的にも負担が大きいというのが現実です。そんな学生のサポートとして、本学では実習期間中は教員が実習施設に常駐し、実習指導者と連携しながらの指導体制をとっています。

 実習中の指導体制を整えるためには、この時期に指導者の方々を招いて打ち合わせ会を行ないます。今年度は8施設30名の参加がありました。

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 炭谷学科長から挨拶があった後、「高齢者の尊厳を守る職場風土~人権を尊重した倫理行動」というテーマで境美代子教授の講演が行なわれました。
 高齢者施設の現状や、実習での学生の気付きなどから、倫理を学ぶ意義や事例の分析方法、看護者の倫理綱領などについて話されました。看護の対象は高齢者が多くなっていることや、社会的にも倫理については注目されていることから、参加者は真剣な表情で聞き入っておられました。

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 講演会の後、「基礎看護学実習Ⅰ・Ⅱ」及び「総合実習」の報告と「基礎看護学実習Ⅱ」の計画について、短大担当者より説明を行なったあと、実習施設ごとに担当教員との打ち合わせを行いました。 学生との関わり方や実習時の援助の実践、日程の確認、受け持ち患者選定にあたってなど、短い時間ではありましたが意見交換を行いました。


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 この後は、実習直前に教員が担当施設に出向き、実習指導者と再度打ち合わせを行なって学生がスムーズに実習できるよう環境を整えます。

 看護学科が開設して10年目となりますが、これまでの積み重ねは、実習施設との連携をよいものにしていると感じています。そしてそのような環境は、学生が安心して実習することができることにつながっていると思います。
 教員と実習施設、どちらか片方だけでは十分な環境はできないと思いますし、やはりここでも大切なのは連携ですね。「後輩育成」という目標にむかってお互いに協力し、学生が看護の楽しさを感じ達成感が得られるよう、そしてそれが将来の看護観につながるよう、実習が始まる前にはたくさんの準備を行なっているのです。

 「実習」と言うと緊張したり、憂鬱になる人もいるかもしれませんが、みんなでサポートします!頑張りましょうね!


104gou-1.jpg 2017年に入り早一ヶ月過ぎようとしています。年末降らなかった雪がドカッと降り慌てましたが、まだ大寒。春までまだまだ雪が降りますね。雪はスキー場だけに降ってほしいものです。

 今回リレーメッセージを担当します中井です。


 今回は、「回復促進援助技術論」の筋肉内注射の技術確認に向けて、学生が演習している様子をご紹介します。

104gou-2.jpg 「回復促進援助技術論」は1年生後期の科目です。この科目は健康回復促進に必要な「症状・生体機能管理技術」、「創傷管理技術」、「治療処置に伴う援助技術」、「与薬の技術」、「救急救命処置技術」について科学的な根拠を学習し、演習の中でそれぞれの基本的援助技術を習得していきます。演習の前に講義の中でDVDを見たり、テキストや先生の講義を受けながら手順や注意について学びます。


 演習では学生が看護師役と患者さん役になり、実際に注射の指示の確認から薬液の準備、患者さん役の学生に説明、実施、後片付け、報告まで行います。

 最初は、注射器の準備から手がブルブル。緊張でいっぱいの様子です。


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 薬剤の間違いがないよう、確実に安全に実施できるよう確認を行い、薬液を吸い上げる際も、指示・薬液の確認や清潔操作・・・と緊張で肩に力が入り、顔もこわばっていました。

 薬液の準備が終わり、患者さん役の学生に本人確認や注射の説明を行います。半年前までは、患者さんに話しかける言葉もぎこちなかった学生ですが、患者さんの目線に合わせてゆっくり話しかけています。

 注射する部位の選定は実際の学生の腕で行い、筋肉内注射の実施は、患者さん役の学生の腕にパットを装着して行うのですが、患者さん役の学生も練習といっても複雑な表情をしていました。

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 筋肉内注射の実施し報告を終えた学生は、緊張が解放されると同時にかかった時間にビックリ! ドッと疲れた表情も見えましたが、確実に安全に実施できるよう練習していきたいと話していました。看護師に近づくために日々の学習と演習が大切だと実感した様子でした。

 1月31日(火)の技術試験にむけて、教員とともに練習しています。

 こんにちは。今回のリレーメッセージを担当する看護学科の蘭です。大寒波が日本列島を包み、少し和らいできましたが、これから大寒を迎えて寒さはひとしお厳しくなる時期ですね。


 本学は、福祉の総合短期大学としての特色を活かして、市民講座、実務者の研修・研究支援、教員の地域福祉行政への参画など社会貢献を行っています。

 私は今回、療養型病院の人材教育の一環として、「スピーチロック防止に向けて~ユマニチュードの活用~」というテーマで看護師、介護職に対して研修を行います。

103gou-1.jpg 「スピーチロック」は言葉によって行動を抑制・制限することで、手足・体幹をひもで縛る「フィジカルロック」、抗精神病薬の薬物を使用し行動を抑制・制限する「ドラックロック」同様、身体拘束にあたります。

 スピーチロックの具体例として、「動かないで!」「立ったらだめ!」や、「何でそんなことをするの!」のような叱責の言葉が対象となり、心理的虐待のひとつとして捉えられています。

 このほか、「スピーチロックは、身体拘束からの側面だけでなく、不適切なケアから高齢者虐待へつながる可能性も否定できない」とされ、「○○ちゃんの呼称」「無視の態度」についても、スピーチロックに含まれるケースとして報告されています。

 このように、スピーチロックは多義的な意味を内包しているため、概念が明確になっておらず、そのため廃止に向けた取り組みについても、個別に認識され対応しているのが現状です。



 研修を依頼して下さった療養型病院では、高齢者ケアへの認識不足や、職員の不足等による業務過多から生じる職員の言葉遣いや態度が問題になっています。注意しても「なぜ私だけに注意するんですか?」と逆ギレされることもあるそうです。

 献身的にケアをする職員ももちろんいるので、高齢者ケアに携わる専門職として、どのような態度で患者と向き合えばよいのか、それぞれが再認識し、患者に寄り添ったケアができるように組織全体で取り組んでいくことが必要になります。


 そこで研修では、高齢者に寄り添ったケアを行うために有効とされるケアメソッド「ユマニチュード」を紹介しようと考えています。 「ユマニチュード」とは、「ケアをする人とは何か」「人とは何か」を問う哲学と、言語・非言語によるコミュニケーション技法に基づいた、立位補助、食事介助、清拭、入浴、更衣などの実践的な技術で構成されたフランス生まれのメソッドです。すでに10カ国の医療・介護施設で導入されており、その効果は、ときに劇的であることから"奇跡""魔法"と称されることもあります。

 さまざまな困難に直面している高齢者ケアに光を与えるだけでなく、ケアする人のバーンアウトを防ぐなど、ケアを受ける人、行う人双方に"明らかな変化"をもたらすとして注目を集めています。


103gou-2.jpg 〈見る〉〈話す〉〈触れる〉〈立つ〉を4つの柱とするユマニチュードのケア技術は、日常ケアのなかで使える極めて実践的な技術で、"話しかけながら相手に触れる"といったように、常に2つ以上の要素を組み合わせて行い、さらにケアの全てを「心をつかむ5つのステップ」という一連のシークエンス(一続きのもの)のもとに行っていきます。

 「5つのステップは、①出会いの準備、②ケアの準備、③知覚の連結、④感情の固定、⑤再会の約束、から構成されます。5つの段階のなかで、清拭などのいわゆるケアを実施するのは③のステップで、その前には、自分の存在を知らせる出会いの準備をし、ケアの後には、『きれいになって気持ちよかったですね』と語りかけるなどポジティブな感情を伝え、次回へとつなげる締めくくりをします。

 よくあるケアの場面では、ドアをノックすることはあっても、相手の反応を待たずに布団をはがし、入室した数秒後にはおむつに手をかけてしまっていることがあります。これでは、コミュニケーションにおける重要な手順である①②をとばして、いきなり③のケア行為に入っていることになります。



 忙しいケアの現場では、「そんな時間は取れません」と言われそうですが、相手の反応を見ながら①②➃⑤の言葉がけをするのに5分もかからないと思いますが、どうでしょうか?

 また、いつも実践している人にとっては、当たり前のことと認識されるかもしれません。


 研修で対象者がどんな反応をされるのかドキドキですが、 上手くお伝えすることができるように頑張りたいと思います!


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富山コミュニティー論・自分史編



 皆さまこんにちは、看護学科の宮城です。

 立山連邦も白く雪化粧し、射水市の街中なども雪で白く染まり冬景色となりました。


 さて、冬の寒さを吹っ飛ばすために、本学の学生たちが地域に密着し市民の方と交流の機会をもたせていただいた、心温まるお話をしたいと思います。

 今回のリレーメッセージ「富山コミュニティー論・自分史編」です。

 本学では、看護学科1年次後期の演習のなかに「富山コミュニティー論」という必修科目があります。
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 地域の方々との関わりには様々な形があります。学生は小グループに分かれ、地域の中で情報収集をおこないました。


 私たちのグループは、連携協定を結んでいる氷見市の地域包括支援センターより本学へ依頼があり、「自分史作成モデル事業」として活動の機会をいただきました。

 「自分史」の題材として「聞き書き」を提案し、地域の方との関わりを重視しました。



 さて、皆さまは「聞き書き」ってどんなことをするのかご存じでしょうか?
 簡単にご説明いたしますと・・・

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 この本の中には、語ってくれた方のこれまでの人生で、うれしかったこと かなしかったことが、まるで宝石箱のようにつまっているんです。(引用文献:小田豊二、ワークブック「聞き書き」をはじめよう、図書出版木星舎、2014)


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 学生10人は「聞き書き」の学習や事前学習、訪問の事前打ち合わせを繰り返しました。学生3~4人を1グループとして、氷見市内の3件のご自宅にそれぞれ分かれて訪問しました。   

 語ってくださったことは・・・

 〇結婚のこと    

 〇家族のこと

 〇昔の暮らしのこと    

 ・・・想像もつかないようなお話がたくさんありました。


訪問後、学生たちは「こうだったよね」「こんな言い方だったよ」と語りを振り返りながら、その方の自分史を完成させました。

出来上がった本を、半ば緊張気味で対象者のお宅に伺ってお届けしてきました。


お一人おひとりが、本を手にしてとっても喜んでくださいました。


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 本学の看護学科では、高齢者看護学実習でも、この「聞き書き」に取り組んでいます。

 学生が手掛けた一冊の本を対象者さんへお渡しする時、ご本人さんはもちろんのこと、ご家族の方からも大変喜んでいただきます。

 その中でも、特に印象に残っている息子さんの言葉があります。

「今まで(本人から)じっくり話しを聴いてあげたことがなかったー。へぇ~、おふくろの若いころに、こんなことがあったんやー。苦労して育ててくれていたんやなぁー。」「これ(本)大事にするちゃー。おふくろの話しをじっくり聞いてくれてありがとう。」

 照れくさそうにし、また瞳を潤ませて語っておられたことが今も私の心に残っています。



 また、短大へ問い合わせが入ったこともありました。「葬式で親戚のもんに配りたいから原稿(聞き書き)をもらえないか。」と。

 この話しを耳にして、驚きとともにお役に立てているという嬉しさが込み上げてきたことも記憶の中にあります。


 

 地域の方と交流を図り、「自分史(聞き書き)」を通して、

聴き手である学生は、当時の生活様式などを知ることができました。生き方や知識を学ぶことができます。また、語りを聴くという技術を磨くことができました。そして、語りをまとめる文章能力も磨くことができました。

語り手の方は、自分の語りをじっくりと聴いてもらうことで、認められている自分にも役割があると感じられ生きがいや幸福感が得られていました。活き活きと語ってくださり自然に笑顔がこぼれていました。

家族や地域の方へ、文字におこすことによって世界に一つの物語が残りました。

いつでも本を開いて、想い出を懐かしむことができていました。



 本学では、今後も授業や、実習、サークル(ふくたん聞き書き隊)において活動をしていきたいと考えています。


 この「自分史(聞き書き)」は、お年寄りの方に関わらず誰がどこで誰に対しても、紙と鉛筆さえあればできます。

 あなたも、この「聞き書き」をなさってみませんか? きっと、心が温かくなりますよ。

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今年も、あとわずかとなりました。

1年間、ご愛読いただきありがとうございました。

新年も、学生そして教員ともども宜しくお願いいたします。

長文になりました。最後まで読んでくださり有り難うございました。


 今年も残すところわずか、あっという間に1年が過ぎていきます。今回のリレーメッセージは、若瀬淳子が担当します。

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 最近では、ハロウィンに押され気味ですが・・・。寒い季節のイベントと言えば、やっぱり、子どもたちはクリスマスを楽しみにしていると思います。

 毎年この時期になりますと、看護学科の学生の数名が「がんの子どもを守る会」のボランティア活動として、子どもたちへのクリスマスプレゼントのラッピング活動を行っています。


 短大では、9月の学園祭ごろからクリスマスプレゼントを募り、集まったプレゼントを「がんの子どもを守る会」を通して、入院している子どもたちのもとに届けていただけるよう活動しています。ほんの小さな活動ですが、途切れることなく続いています。

 この活動を始めたきっかけは、看護学科の学生が小児看護学の授業の一環として、「がんの子どもを守る会」のシンポジウムに参加したことです。子どもたちへの支援として、自分たちにできることが何かないか?学生たちのそんな気持ちから始まり、現在まで続いています。最初に始めた学生たちは、もう卒業して臨床で看護師として働いています。ボランティアでの経験から小児看護を目指し、小児科の看護師として働いている卒業生もいます。



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 今年は例年になく、キャラクターのカップやお皿がプレゼントの品に沢山加わりました。今年のシンポジウムの中で、小児がんの子どもの親御さんから「プレゼントは高価な物でなくてもいいです。コンビニでパンを買った時にもらえるシールを集めて、キャラクターの可愛いカップなどを交換してもらったり、小さなことでもできることが沢山あります。」とお話がありました。

 学生って、素直だな~と感じます。その日から、私の研究室の扉には、コンビニから学生がもらってきた台紙が貼られるようになりました。
 台紙はあっという間にシールでいっぱいになり、台紙と引き換えに景品を交換してもらうコンビニ通いが私の日常になりました。毎回同じ店で交換してもらうのも、店員さんに「毎日、どれだけパンを食べている人なんだろう?」と思われないか恥ずかしい気持ちもあり、毎回お店を変えています♪♪


 こんな小さな活動ですが、私は学生の行動に看護師にとって大切な姿勢を感じます。

 いつの間にか貼られているシールは、誰が貼っているのか分かりません(一部の協力的な教員もいるようですが...)。

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誰が見ていなくても、評価されなくても、何かしたいという純粋な気持ちで行動できる。


 黙ってシールを集めて貼っていく・・・。それが積み重なって景品に変わる。

 看護も同じです。"誰が見ていなくても、他人から誉められなくても、必要と思う看護を丁寧に提供していく。日々のケアの積み重ねが、その人の数年後の未来に結果として表れてくる。"ことがあると思います。

 
 来年も変わらず、この活動が続いていますように・・・!!

 そして、学生の成長を楽しみながら、私自身も学生の純粋な気持ちに気づける教員として成長できますように・・・!!と願います。

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 こんにちは、学生委員会で保健室担当をしている看護学科の宮城和美です。 一雨ごとに寒さが増す季節になりましたが、健やかにお過ごしでしょうか。


 さて、このリレーメッセージも今回が記念すべき100回を迎えることができました。これもひとえにご愛読いただいた皆様のおかげです。ありがとうございます。 じゃ50回の節目は誰がメッセージの担当だったのかを振り返ってみました。な、な、なんという事でしょう!?わたくし宮城和美だったんですよ。めでたい人ですね~。そんなわけで今回も節目の匠、宮城にお付き合い下さいませ。


 富山福祉短期大学では、健康管理支援の一つとして毎年インフルエンザ予防対策のためワクチン接種を実施しています。学校医の高橋徹先生に来て頂き集団で行っています。

 人と関わる専門職として自己健康管理は不可欠です。医療や福祉関係の実習施設へウイルスを持ち込まないように気をつけています。注射が苦手な学生もいましたが・・・頑張って受けています。
 学内の手洗い場やトイレなどには、「咳エチケット」「手洗いとうがいの励行」などのポスターを掲示しています。感染の予防のために学生たちは、マスク着用や手洗いをいつも以上に真剣に取り組んでいます。

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 こんな中、看護学生3年生は学生生活最後の総合実習も終わり、残すところ看護師国家試験のみとなりました。今年度は2月19日が試験日。みんな揃って合格しましょうね!!

 11月24日の予防接種では、学生同士が励まし合って接種し苦手な注射を克服していました。こんな学生同士のあったかい雰囲気を見て、看護師になったら相手の痛みのわかるナースに成長するのかなと思うと将来が楽しみです。

 また、実習指導のため病院に行った際に、病棟で働いている卒業生を見かけました。学生の時は注射を受けるのが嫌だと泣きべそかいていた学生でしたが、キラキラと輝いたナースに成長していました。課題に追われて悩んでいた学生たちが、一つひとつの小さな課題を乗り越えて、一人前となり成長していく姿が微笑ましいです。


 学期末の試験等で忙しい時期となりました。健康には十分注意し、お互い頑張って乗り切りましょう!


2年生 高齢者看護学実習Ⅰ

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 紅葉から冬支度へと景色が変わる季節となりました。

 今年は、インフルエンザが早くから流行しています。

 一番の予防策は、日頃から手洗いとうがいの予防が大切です。自身で身を守り元気に過ごしたいものですね。

 今回のリレーメッセージは今川孝枝が担当します。

11月下旬から始まる2年生の「高齢者看護学実習Ⅰ」をご紹介します。

 この実習は、学生にとって3回目の実習となります。今までの実習は、病院で治療をしている患者さんと関わってきましたが、今回は、施設で療養している高齢者が対象となります。

 本学では、効果的な実習となるよう、実習前に打ち合わせ会を開催しています。昨年の振り返りや具体的な内容を実習施設担当者と一緒に話し合っています。

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【実習目標】

1.施設で生活する利用者と関わるなかで、高齢者の特性を理解する。

2.高齢者の生活を支援する方法と看護が果たす役割について学ぶ。


【実習期間】

平成28年11月28日(月)~平成28年12月16日(金) 3週間 2単位

【実習内容】

99gou-4.jpg受け持ち利用者(高齢者)や他の利用者とコミュニケーション、ケアを見学・参加し、対象理解と健康問題を考察する。また、高齢者の生活史について「聞き書き」を行う。


 「聞き書き」とは、高齢者から人生のお話を聞かせていただき、それをその方の話し言葉で書いて、一冊の本にして後世に残すことです。高齢者が自分の人生を客観的に振り返ることができ、やり残した事を思いだす、生きがいを見出す、など、精神活動に効果があると考えられています。

 また、人生の先輩である高齢者から話を聞くことにより、地域の歴史を知ることができたり、人生について学び、気づきを促すきっかけとなったりする、などの効果が期待できます。



 学生は、授業において、金沢大学名誉教授 天野良平先生の講義を受け、自身の身近な高齢者の方を対象に聞き書きを行い、発表しました。学生の発表では、一人ひとりの人生の物語をその人の言葉で語られ、とても素晴らしいものでした。

 実習では、施設で生活する高齢者の方とコミュニケーションをとり、聞き書きを行うことになります。本学の教員は、毎日、実習施設へ出向き指導者とともに学生の学びをサポートしています。高齢者の方や学生にとって素晴らし体験と学びになるよう願っています。


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