こんにちは!! 小児看護学を担当しています若瀬です。
今回は、2年生の小児看護技術演習の様子をご紹介いたします。
授業では、こどもが安全に安楽に、そして確実に治療や検査が受けられるように、こどもの発達の特徴を理解した上で、こどもにとって最善の看護が提供できるための技術を学びます。こどもは、大人が望むように静かに治療や検査を受けてはくれません・・・。小さな体で、全ての力を振り絞って抵抗します。
こどもにとって、治療や検査はとても恐ろしい行為です。
こどもが大暴れする理由を理解して、恐ろしい気持ちをしっかり受け止めなければ、小児看護は成り立ちません。
小児看護学のテーマは、"こどもの最善の利益を守る"です。
学生たちは、赤ちゃんのモデル人形を、本当のこどものように大事に扱います。
優しく目線を合わせて、声をかけながら、少しでも不安な気持ちがおきないような工夫を模索し、演習に臨んでいます。
学生主体で授業を展開した「酸素療法を行うこどもへの看護」では、酸素テントの中に実際学生が入り、テント内でのこどもの不安な気持ちや暑さなどの不快感を体験しました。
本学では、学生が能動的に学ぶアクティブラーニングの授業を取り入れています。今回の「酸素療法を行うこどもへの看護」は、教員と事前打ち合わせしたアシスタント学生が中心となり授業を進めました。
こどもが酸素療法を安全に安楽に確実に受ける
ことができるための看護のポイントについて、
他の学生に発問しながら、学生間で考え、工夫しました。
自分たちで悩み・考え・工夫した技術は、将来きっと、
臨床の場に出た時にも活かされると思います。
2年生は来年の1月から、様々な領域での実習がスタートします。卒業までの約1年間、学生にとっては長~いと感じる実習が続きます。小児の実習では、モデル人形のように大人しく身体計測さえさせてもらえません。そんな時、こどもの気持ちを思い出して、授業で工夫した技術が実践できるといいなぁ~と期待します。自分の思うような看護技術が実践できず、
悩みながらも成長していく学生の姿を見守りながら、
教員も共に悩み・・・共に成長できるよう頑張りま~す!!
|