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牛田先生(介護福祉専攻)の著書をご紹介します!

今回は、先日書籍を出版された、本学社会福祉学科介護福祉専攻の牛田先生に、書籍についてのお話を伺いしました。

 

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書籍『懐かしさの扉 写真と音楽と香りを活用した回想法』

下山 久之・牛田 敦 著

拓殖書房新社

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牛田先生書籍1.JPG 

Q.先生は回想法のご専門でもあると伺いました。まず、回想法について教えて下さい。

A.回想法とは、思い出を語ることで蘇る大切な記憶と豊かな感情を引き出す方法です。その為、認知症予防や認知症ケアのひとつの方法として活用されています。例えば、皆さんは懐かしい写真を見たり、懐かしい音楽を聴いたりすることで、そこから当時の思い出を語った経験はありませんか。卒業アルバムの写真を見て「あの頃は・・・」と蘇る当時の記憶、懐メロを聴いたら、自然と引き出される当時の豊かな感情、きっとあることでしょう。回想法とは、まさに一人ひとりの思い出を大切に用いる方法といえるでしょう。本学の介護福祉専攻でも、回想法については認知症Ⅰ・Ⅱの授業で習うことができます。

 

また、回想法は、もともと博物館などの展示物を見て、高齢者が子どもと語り合うことから始まりました。記憶には短期記憶と長期記憶があり、認知症の方は短期記憶の方が失われやすいです。しかし、長期記憶は失われにくく、高齢者の方にとって、昔の話の方が語りやすいのです。回想法を行うと、ご本人の中で大切にしたい思い出を語ることによって、語る方が活き活きとした表情になります。つまり、回想法を活用することは、認知症の予防や進行を穏やかにする効果があります。また、ご本人が語る際は、聴き手が関心を持っていることがわかると、ご本人の生活にも張りが出てきます。焦りや不安、イライラなどの認知症による行動や心理の症状が、軽減されるのです。

 

 

Q.今回の書籍は、どういった経緯で出版に至ったのですか?

A.この書籍は、もともとはスウェーデンにあった書籍を日本版にアレンジしたものです。スウェーデンの医師と臨床心理士によって開発されました。回想法の共同研究を行う下山先生にお声掛けをいただいて、私も参加することになりました。主に世代を越えて語り合える四季を感じる写真の選択、香りと写真の選択を担当しました。スウェーデンでは、馴染みのある写真や光景を、日本に置き換えることを考えていきました。

 

Q.この本の特徴や、提案された際の工夫などを教えて下さい。

A.たくさんの写真が掲載されているのですが、お茶畑と正月のしめ縄の橙(だいだい)には香りがついています。こすると香りがします。多くの写真の中でも、このふたつを選んだのは、皆さんの生活に身近で思い出を想像しやすいものであると考えたからです。お茶畑であれば、高齢者の方はよくお茶を飲む機会があるでしょうし、橙であれば、みかんを連想してこたつでみかんを剥きながらのお話ができるでしょう。その他の写真も、どの世代が見ても共有でき、語り合いができるような馴染みのあるものを選びました。日本には四季があるという良さがあります。日本の特徴ということで、1年を通した季節を感じる写真を集めました。さたに、今回の書籍では、多くの世代間で交流ができるように、こだわってカラー写真を活用しています。

 

 また、これらの写真から連想できそうな曲、世代を越えて歌えそうな曲、そして、その歌詞も掲載し、CDまでついています。「写真」と「音楽」、「香り」を活用している回想法だというところが画期的なのです。

 

 今回の書籍は、出版まで3年程度の月日をかけました。私は、この書籍を介護職の方、介護と向き合っている家族、そして、介護福祉士を目指す学生に使用して欲しいという気持ちで、今回の制作にも携わりました。

是非、本学の学生をはじめ、介護福祉士を目指す学生には、介護実習で使用してほしい書籍です。介護福祉士は、ご本人の生活上のニーズを汲み取りながら、個別ケアを行うことが求められています。その為には、ご本人の理解が必要となります。ただし、ご本人を理解する際、質問攻め傾向の関わり方は、相手にとっても心地がいいものではありません。しっかりと信頼関係を築き、ご本人の情報収集をさりげなく行い、理解していただきたいです。そこで、この書籍を活用しながら、丁寧にご本人の思い出を聴いて、関わってほしいと願っています。

 

牛田先生書籍2.JPG 

【この本の使い方】

○写真と音楽と香りを活用

○写真を眺める眼差しから、思いを感じ取る

○共感的に、そして受容的に話を聴く

○思い出に伴う感覚や感情が輝きを増す

○介護する側、される側を越えて、響き合う

○ゆっくり時間をかけて味わっていく

○思い出の写真等を、自由に貼る

 

 

皆さん、是非ご覧いただき、ご活用ください!!!

 

 

 

 

 

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