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2016年8月

92gou-1.jpg リレーメッセージ92号は、看護学科学科長 炭谷靖子が担当します。


 私の臨床美術との出会いは、15年以上前にさかのぼることになります。そのころ、私は訪問看護ステーションに管理者として勤務していました。そのステーションは、在宅介護支援センターと居宅支援事業所も併設していました。そして在宅介護支援センターの事業として開催された事業の中で初めて「臨床美術」という言葉に出会ったのです。

 そのころ高岡市では、全ての在宅介護支援センターで臨床美術を導入し、事業展開をしていました。

 私もその事業にスタッフとして参加し、参加者の方々の作品を見ながら、その作品をとおして語られる事柄にその方々の人生の一部を感じさせていただいていました。その頃の私は、絵画をとおした回想法のようなものと認識していました。


 そして10年前に富山福祉短期大学に赴任し、再び臨床美術に出会うことになります。

 本学では現在、社会福祉学科、幼児教育学科の授業に臨床美術を導入し、臨床美術士(5級・4級)の資格を取得できるコースも設置しています。また高岡市、射水市とも協力し、地域包括支援センター等で事業を展開しています。この10年の間に臨床美術の発展を陰ながら見ていたという感じがしています。

 私も、5年前に臨床美術士5級の資格を取得しました。アートの中で自分を解放し、右脳を活性化するためにとても有効だと思ったからです。そして、みんなに作品を褒めていただけることをとても心地よく感じています。みんなでお互いの作品の良いところを見つけ、肯定的なストロークが飛び交っています。人生に前向きな姿勢を作ることに通じる方法だとも感じます。


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 さて、8月6日(土)と7日(日)にちょっと引かれるプログラムを見つけ、東京の芸術造形研究所が開催する研修会に参加してきました。手指の力がなくてもできる高齢者施設などでもできるプログラム(CADメソッド "Clinical Art for the Demented Elderly" Method)とモノトーンのプログラムです。
 CADメソッドのプログラムでは水彩絵の具で思い出の空を描き、最終的にはアクリル絵の具を用い、丸めた新聞紙でポンポンしながら紅葉を描きました。



 また、モノトーンのプログラムでは、スルメの匂いに包まれ、あとでこのスルメを焼いて「ビール飲みたい」などと言いながら板に和紙を張り付け、墨でスルメを仕上げました。

 驚いたのは、醤油で着色したことです。淡い茶色がとてもおいしそうなスルメに仕上げ、そして匂いまでがおいしそうな作品になりました。

 家に帰って我が家の愛犬ショコラに見せたところ、ペロリとなめていきました。制作過程だけでなく、作品そのものも五感を刺激するのだととても感心いたしました。
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 臨床美術との出会いは、これからも様々な出会いと驚きを生み出してくれそうな予感がしています。私の研究室に少しずつ作品が増えていくことを楽しみにしています。


本年度は2年次の保育内容(造形表現)の授業の一環として、「手作り」を活かした夏祭りを企画しました。
学生は5~6名のグループで授業を通して企画、準備、リハーサルを行い、すべての年齢(0~5歳児)の子ども達が参加し楽しんでもらうにはどうしたらよいかを考え、時には企画自体を白紙に戻して案を練り直すなど、準備を進めてきました。

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夏祭り当日、保育園の先生の「夏祭りを始めます!」の掛け声で一斉に子ども達はお目当ての出し物に駆け寄りました。
ペットボトルにポケモンや動物を飾り付けたペットボトル輪投げボーリング、ダンボール箱に動物の顔を描き大きな口にボールを投げ込む的入れゲームなどを楽しんでいました。

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パズル探しゲームでは、箱の中からパズルのピース探し。完成したらプレゼントとして持ち帰ることができ、子どもたちは「簡単!一人でできた!」「むずかし~」など様々な感想が聞こえました。

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空き缶積みゲームでは2,3歳児の子どもも一生懸命空き缶を積み、中には自分で崩して楽しんでいる子どもいました。

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その他、魚釣りゲームでは自分自身で画用紙の魚に折り紙でできたカラフルなうろこを貼りつけたり、プラ板制作ではプラバンに描いた絵が縮んでいくのを不思議そうにながめ、できあがったものをキーホルダーにして嬉しそうに持ち帰る子どもの姿が見られました。

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学生は押し寄せる子ども達にゲームのルールを伝えたり、上手くいかない子どもに声を掛けたりと約1時間しっかりと子ども達と関わりました。保育士の先生方からは「ゲームが未満児から年長児まで幅広く楽しめる内容になっていた」「手作りゲームはとても丁寧に作ってあり、子ども達も喜んでいた」「各コーナー子どもたちが楽しめるための工夫がされていた(玉入れで年齢に合わせるラインが決められていた)」などの言葉をいただきました。

グループで何度も話し合い、さまざまな年齢の子どもたちに楽しんでもらえる企画を練り上げた今回の経験を活かし、今後もがんばってほしいと思います。


幼児教育学科 助教 岡野宏宣



≪出し物一覧≫
・ペットボトルボーリング
・ペットボトルで輪投げ
・ボールの的入れゲーム
・魚釣りゲーム
・パズルを探して完成しよう!
・空き缶積み
・プラバン制作
・ぷよぷよすくいゲーム



■科目名:相談援助現場実習

■担当教員:鷹西 恒、松尾 祐子、村田 泰弘
■授業科目の教育目標の概要:

社会福祉の実践現場で。相談援助活動に係る知識と技術の基礎を学ぶことを目的とする。



 社会福祉専攻2年生の16名が25日間の実習を終えました。障害者施設、高齢者施設、地域包括支援センター、社会福祉協議会、児童施設、病院など、様々な分野へ実習に行き、社会福祉士の指導者より相談援助活動に実際を学びました。


実習中の様子(病院)

医療ソーシャルワーカーの指導者の方より、高齢者の退院支援の仕方について指導を受けています。

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実習中の様子(地域包括支援センター)

高齢者の総合相談窓口の地域包括支援センターには様々な相談が寄せられます。制度や法律の勉強は欠かせません。多くの学生は学習先の一角に机を借りて実習させて頂いています。

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実習後の様子

長い実習が終わり、実習前より顔つきが変わり少し成長しました。

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 5週間という長い実習を受け入れてくださった施設の方々に感謝いたします。指導者をはじめ多くの職員の方の温かい指導により、全員無事実習を終えることができました。

 学生の中には「学校ではよく分からなかったことが、現場に来てよく理解できた」「色々な方の家に訪問させて頂き感謝している」「もっと長く実習したかった」「職員の方から心遣いについて学んだ」などの感想が聞かれました。

 百聞は一見にしかずで、福祉現場での学びの大きさは計り知れません。専門職への成長の機会を与えてくださった実習先の皆様、本当にありがとうございました。

社会福祉専攻 教員 松尾祐子



■科目名:心理学
■担当教員:竹ノ山圭二郎教授

■ミッション(学習目標):人に対する支援は一律のものではない。対人援助に関わる人は、「個人」を理解することが必要となる。心理学を学ぶことによって、人を理解しようとする態度と、人を理解するために必要な基礎知識とを身に付けることができる。


 この科目では、今注目されているアクティブラーニング(学生の能動的学習)を本当の意味で実現するために、竹ノ山教授が開発した「学習行動のプロセス評価システム(PESAL)」を用いた「クエスト型授業」を行っています。

 受講生は、授業前に毎回3つの「クエスト」(予習のためのレポート課題)に取り組み、授業中は自発的な意見発表、「パーティ・チャレンジ!」(グループでの討論)などを行い、能動的に学んでいます。

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 今回はこの科目の最終回「ラスボス・ステージ:福祉における心理的支援」ということで、学生たちはエキスパート・チームに分かれて、心理的困難を抱えた事例について、これまで学んできた心理学の知識を総動員して、心理アセスメントに基づく心理的支援の方策についてポスター発表を行いました。

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以下は、受講生に書いてもらったリフレクション(振り返り)・シートからの抜粋です。

<この5ヶ月間の「心理学」の学びを振り返って>


・心理学は、おもしろくて興味深い授業で楽しかった。事前にクエストをやることで当日の授業の理解が深まるので良かった。


・心理学を学ぶ前は、「心理学って難しそうだな」と思っていましたが、いざ学んでみると、とても楽しかったです。クエストはすごく大変でしたが、自分の知識が増えていって嬉しかったです。


・心理学の勉強をしているときは、時間を忘れてずっとやっていました。


・毎回受ける度に内容が深く、専門的な部分がとても多かったですが、心理学の基礎から学べて良かったです。


・授業がパーティ形式で学びやすく、何より楽しかった。


・もし普通の授業形式だったら、ここまで課題は出していなかった。授業に面白さがあったから、私は課題を積極的に出すことができました。


・レポートは大変だったけど、パーティ・チャレンジなどの工夫がされていて楽しく学ぶことができたので良かったです。


・前期でこんなにたくさんの心理学についての知識を深めることができて本当に良かったです。毎回授業の前にクエストで勉強して、授業でもっと詳しく勉強して本当に楽しかったです。パーティでもたくさんの他の人の意見が聞けて、自分が考えていなかったこともわかったので、本当に勉強になりました。後期もまたがんばりたいです。


・眠くなることがなく楽しい授業でした。クエスト型授業は、達成感が感じられるので、良い授業スタイルだと思います。




最後に竹ノ山教授にもインタビューしました。

「受講生の皆さんは、本当によく勉強されました。クエストという予習をするのに9時間かけたとか徹夜したという方もおられたほどです。それが毎回なのですから、本当に感心します。大学1年生としては、おそらく日本一、心理学を勉強した学生たちだと思っています。今のところ、日本の大学で心理学をクエスト型で講義しているのは他にないと思いますが、私も学生に負けないように、『日本一、楽しい心理学講義』を目指して、これからも授業改善に取り組んでいきたいと思います。」


 社会福祉学科社会福祉専攻では、実践・体験を重視したアクティブラーニングで学ぶ心理学カリキュラムを構築しています。今後も、授業内容など積極的にご紹介していきます。




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 夏真っ盛り!皆様いかがお過ごしでしょうか。地域では、納涼祭や花火大会が行われていますね。

 熱中症対策をして、この夏を乗り切りましょう!

 リレーメッセージ91号は今川孝枝が担当します。


 さて、今回は、1年生の初めての実習(基礎看護学実習Ⅰ)報告会をご紹介します。

 4月の入学式から4カ月、体のしくみや人の一生の発達などの基礎的な講義を中心に学んでいます。90分の講義は、高校までとは違い長くて大変だという声が聞かれていましたが、1ケ月くらいで慣れた様子でした。はじめての実習が終了し、看護師のなる覚悟と意欲が感じられました。


基礎看護学実習Ⅰとは・・

病院での実習を通して医療施設と医療従事者及び入院患者の生活概要を知ること、生活行動に障害のある入院患者の生活援助の実際を学び、今後の学習へのイメージ形成と動機づけ強化を目的としています。

実習期間

2週間(1単位)

実習病院

富山県内一般病院(学生7~10人のグループ単位で実習)

実習報告会とは・・

実習は様々な特徴をもった病院で、様々な患者さんを受け持たせていただきます。報告会では、実習での体験と学びを発表することで共有し、深化を図ります。

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 まだまだ、分からない事がたくさんあります。しかし、実習で分かったことはとても多いものでした。多くの学生が、「楽しかった」と言っていました。実習病院では、すばらしいモデルとなる看護師をみて、なりたい看護師像を膨らませていました。これも、実習にご協力いただいている病院の方々の温かい指導のおかげです。
 今後は、次の実習(基礎看護学実習Ⅱ)2年次4月に向け、学内で学習に励みます。


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