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【授業紹介】「大学での学び方:アカデミック・スキルズ特別講座」(社会福祉専攻1年)

特別講座:「大学での学び方:アカデミックスキルズ」

本講座の学習目標:「知」は「知識」ではない。大学での学び=「知」を理解する。


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 福祉の総合短期大学である富山福祉短期大学には、教育において2つの使命があります。 1つは、社会福祉学科、看護学科、幼児教育学科それぞれの分野において専門職として通用する人材を養成する「職業教育」です。 もう1つは、高等教育機関として、①知識・技能、②主体性・多様性・協働性、③思考力・判断力・表現力のいわゆる「学士力」、すなわち幅広い「教養」=「知」を学び、「社会を生き抜く力」を身につけた人材を社会に送り出すことです。



 大学での学びは、高校までの学びとは学び方が違います。なぜなら「知」とは、単なる「知識の獲得」ではないからです。多くの学生にとって、これまでとは異なる新しい「学び方」を学ぶ必要があり、そのため富山福祉短期大学では、1年生全員を対象に初年次教育として全ての学科で特別講座を開講しています。



 それでは高校までの中等教育と大学という高等教育での学びの違いとは何でしょうか?
 
 中等教育では基礎的な知識・技能を修得するために、すでに答えの確立された問題の解き方を学びますが、高等教育では答えの分からない問題、解決方法が確立されていない問題に対してどのように解決方法をつくりだすのかを学ぶのです。したがって、授業で説明を聞いて公式を暗記して......、といった学び方は通用しません。社会において課題となっている「問い」を発見し、問題の本質を理解し、関連する情報を収集し、解決策を多角的・協働的に考案し、つくりだした解決策を実践し、その効果を検証し、再び「問い」に立ち戻って解決策の改善を目指す、というサイクルを身につけることが「知」の修得です。



 本講座では、そのような「大学での学び方」を理解するために、高校などでも用いられる「ジグソー法」を応用した新しいアクティブラーニング・メソッド「ポスターツアー」を用いて学びました。

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 このメソッドは2つのステップから構成されます。まず学生を幾つかのエキスパート・チーム(専門家集団)に振り分けます。本講座では、「ノートテイキング・チーム」「クリティカルリーディング・チーム」「研究成果の発表・チーム」「プレゼンテーション・チーム」「レポート・チーム」の5チームです。そしてこの講座の開講案内と同時に各チームの事前課題が指示されています。
 講座の第1ステップでは、各エキスパート・チームが、与えられたテーマについての「ポスター」を製作します。

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 次に第2ステップで、各チームからひとりずつ集めて、新たなチームを形成します(ここがジグソー法的)。つまり、新たなジグソー・チームには各ポスターのエキスパートがひとりずつ含まれることになります。そして各ジグソー・チームがポスターをひとつひとつ見ていく「ツアー」を行いますが、このとき、ポスターの説明役をそれぞれのエキスパートが担当します。したがって、全ての学生が1回ずつプレゼンテーションを行う機会を持つことになるわけです。

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 この「ポスターツアー」は、学生が能動的に課題に取り組むアクティブラーニングであり、事前に情報収集し、問題について考え、チームで協働しながら制作し、各自がプレゼンテーションを行い、多様な意見を共有するという「知」の学びに要求される多くのものが含まれています。


 社会福祉専攻の学生には、多くの科目でレポート課題が授業外学習として課されていて、日々2~3本のレポートを抱えて四苦八苦しています。そのほとんどが「調べてまとめる」タイプではなく、「調べて自分の意見を述べる」タイプのものです。「調べるのは良いのだけど、自分の意見を書くのが難しい」とか「苦手だ」という学生もいますが、こうした課題は、「知の作法」を身につけるための訓練として設定されているのです。ガンバレ!学生諸君!

 社会福祉専攻では、学生の能動的な学び=アクティブラーニングを重視し、本当の意味での「知」の修得を目指して教育の質の向上に取り組んでいます。今後も、授業内容など積極的にご紹介していきます。

社会福祉学科 教授 竹ノ山圭二郎



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