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リレーメッセージin看護-55

 暑い日続きます。精神看護学担当の竹田壽子です。今回は、看護研究講座の取り組みから看護研究は、小さいけれど大きな発見についてご紹介します。

 誰かが言いました。「大きな違いは誰にでもわかる。小さな違いを理解するのが学問である。」


 看護師はどこの施設に就職しても看護研究が義務付けられます。研究・教育職以外の
職能集団で、業務の一部として課せられる「研究の義務」については他に類を見ない職業ともいえるでしょう。

 教育の中での看護研究はそうした卒業後に備えて、一般大学の卒論とはまた違った意味と目的を持って、カリキュラムのなかに位置づけられています。


 本学は卒業論文作成としては取り組んでいませんが、研究についての基礎的理解を幅広く豊富に盛り込んだ教科になっています。

 頭を付き合わせて、時間をかけて論じあい、素朴な疑問を研究テーマとして練り上げていく過程は、そのこと自体が研究と言え、学生は充実感を得て終盤を迎えます。もう少しじっくり、学生の素朴な疑問解決に取り組み、関連文献の吟味から研究テーマに絞り込んでいく過程につきあう事が出来ればと残念に思うこともあります。しかし、卒業して研究素材の豊富な臨床に行った時、小さな疑問を大切にし、それに焦点を当て、研究テーマに練り上げていく、その方法を身に着けるだけでも大きな成果だと思っています。そうした看護研究の学習の中に、時々、小さい現象ではあるけれど、実はそれが大きな発見であることに遭遇します。

 今回も、事例報告への取り組みの中で、小さくて大きな発見がありました。

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 学生の援助課題は、退院を間近にしている成人女性が身の回りの整頓ができないことでした。ベッドの周辺は衣類で雑然として、退院しても家族とのいい人間関係は築けないと考えました。そこで、対象者と一緒に整理整頓を実際に行いながら衣類の整理の必要性とその効果を指導したいと考えました。学生が対象者と一緒に行ってみると、ズボンはスムーズに折りたためるが、上着は折りたたむことが出来ないことが分かったのです。

 対象者は「袖のたたみ方が分からないため、困って手を止めてしまう。上着の袖のたたみ方に戸惑うと、自分が出来ない上着のたたみに限らず、整理するすべての行為をやめてしまう。その事が原因でベッド周囲のすべての整理整頓をしたくなくなりベッド周辺が雑然となっている。」という現象が生じていました。

 学生が「衣服の折たたみ」を一緒にすることで「上着の袖たたみ」ができないことを知りその指導ができたことで、対象者はベッド周囲の整理整頓ができるようになりました。

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 学生の学びは、対象者に「寄り添う」という意味を具体的に実感として捉えられたこと。そして、整理整頓という行動に必要な運動機能の障害がないにもかかわらず、ふしだらにみられる行動を呈しているという問題は、普通にはできて当然と思われる小さな問題の結果であったことが判明しました。
 寄り添い共に行動してみることで、小さな問題に気がついてあげられ、それに伴う問題が自然と解決されていくことを学んだ事例のまとめでした。本当に小さいけれど大きな発見でした。

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